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散逸構造論が面白かった件

散逸構造論

散逸構造論はイリヤ・プリゴジン氏が提唱した理論。 これで1977年にノーベル化学賞を受賞している。

本読んだり、専門の人に聞いて、 自分なりの理解したことを箇条書きで。

  • 水槽の水にインクをいれると拡散していく
  • マクロで見ると一方方向に拡散していくだけ
  • でも、ミクロでみると色んな方向に拡散している
  • 散逸していくなかに、ミクロではゆらぎが生じている

というもの。それで、

  • カラオケでハウるように、ポジティブフィードバックがゆらぎの一部で起こる可能性がある
  • このゆらぎの増大によって散逸していくだけで、各所に構造が生まれていく
  • これは、水槽のような閉鎖系に限ったことではなく、解放系の中で行われる

ゆらぎの中、ポジティブフィードバックによって、自己組織化がされていくと、 自己組織化の臨界まで増大していく。 臨界に達すると、自己組織化の閉鎖系は壊れ、 またそこからエネルギーが拡散していく。

という理解をした。 これ、面白くないか。

エネルギー出し続ければ、構造が勝手に生まれていくというのを肯定している。

意味と意義と目的

生きる意味ってなんだろうとか考えることあるけども、 得てして無駄だから、動けとアドバイスをもらうことも。

閉鎖・限定された空間では、目的を作りやすい。 目的があると、意味が発生する。 意義は、自分だけではなくて、他の人たちのためにもなること。

問題は、世界は解放系の中にあること。 「枠」を決めてるのは、ただ決めてるだけなんだよねということ。

この閉鎖系の中での目的作っても、なんだろなーってなる。 目的がなんだろなーだから、生きる意味もなんだろなーってなる。

というわけで、考えるわけで、 この散逸構造論というものにふと出会った。

結論からいうと、解放系の中での目的は、 「遠くに行くこと」 なのかなぁと。

エネルギーを出し続ければ、構造が生まれる。 構造は臨界に達すると壊れるが、密度の濃いエネルギーがたまっている。 それがまた拡散していく。 構造が生まれることで、生まれないよりも、より遠くまで広がる。

アフリカのことわざで、 「早く行きたいなら一人で行け、遠くへ行きたいならみんなで行け」 というものもある。 みんなって言葉はずるいが、これが散逸構造論というか、 このルールに沿ったのをわかりやすく言い表していると思った。

じゃあ人のエネルギーなんぞとか、 混沌としているところから、急にポジティブフィードバック生まれて、 ランダムからカオスに、カオスから秩序になるのなんぞとか、 構造ごとに自己組織化限界決まってるのなんぞとか。

いろいろ疑問が浮かんでくるので、また考える